スポーツジャージの未来を変える!SDGs視点で選ぶエコ素材とデザイン

近年、スポーツ業界においてもサステナビリティが重要視されるようになり、スポーツジャージのデザインや素材の選択にもその影響が広がっています。特に、SDGs(持続可能な開発目標)が世界中で注目される中、アスリートや一般消費者がスポーツジャージを選ぶ際に、環境に優しいエコ素材やサステナブルなデザインを選ぶことも選択肢の1つになってきています。ここでは、スポーツとSDGsの視点からどのようにエコ素材とデザインが進化しているのか、そして未来のスポーツジャージがどのように変わっていくかについて解説します。

■スポーツとSDGsの関係性とは?

SDGs(Sustainable Development Goals)は、2015年に国連で採択された17の目標から構成されています。この目標は、地球環境の保護、経済成長の促進、社会的平等の実現を目指しており、すべての業界がこの目標達成に貢献することが求められています。

スポーツ業界においても例外ではなく、特にスポーツジャージなどの製造・販売において、環境負荷を減らし、持続可能な方法で製品を作る取り組みが進んでいます。これにより、選手や消費者が購入する商品が、地球に優しいものかどうかを意識する時代となりました。


SDGsに関連する目標として、次の点がスポーツジャージを含めた商品全般に直接的に関連しています。

目標12:つくる責任、つかう責任
持続可能な生産・消費を促進するため、リサイクル素材の使用や廃棄物削減に向けた取り組みが重要です。

目標13:気候変動に具体的な対策を
製造工程での温室効果ガス排出を減らすため、エネルギー効率の高い製造技術や環境に優しい素材の採用が求められています。

■エコ素材がスポーツジャージの未来を変える

従来、スポーツジャージの製造に使われる素材には、ポリエステルやナイロンといった合成繊維が主流でしたが、これらは石油を原料とするため、環境負荷が大きいとされています。そのため、近年は再生可能なエコ素材が注目されるようになっています。

リサイクルポリエステルの普及
スポーツブランドの多くが採用しているリサイクルポリエステルは、使用済みペットボトルや廃棄された衣類から生成される再生素材です。リサイクルポリエステルを使用することで、廃棄物を削減し、環境への影響を軽減することができます。多くのブランドが、オリンピックや国際大会で使用されるスポーツジャージにこの素材を取り入れ、サステナブルなデザインをアピールしています。

オーガニックコットンの採用
オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を使用せずに栽培された綿花から作られるため、環境への負荷が少ない素材です。従来の綿花栽培では、大量の水と農薬を使用することが問題視されていましたが、オーガニックコットンはその問題を解消します。
多くのスポーツブランドが、トレーニングウェアやカジュアルなスポーツジャージにオーガニックコットンを採用し、SDGsの目標達成に貢献しています。

植物由来の新素材の登場 さらに、近年では植物由来の新素材も登場しています。バンブーファイバー(竹繊維)やヘンプ(麻)など、持続可能な方法で栽培される植物から作られる繊維が、スポーツジャージの素材としても注目されています。これらの素材は、成長が早く、環境負荷が低いため、持続可能な未来の素材として期待されています。

■サステナブルなデザインと生産方法

スポーツジャージにおけるサステナブルなデザインは、単に素材を選ぶだけでなく、製造プロセス全体を見直すことが求められます。以下に、SDGsに貢献するデザインと生産方法をいくつか紹介します。

ゼロウェイストデザイン
ゼロウェイストデザインは、製品を製造する過程で廃棄物を出さないことを目指すデザインアプローチです。これにより、裁断時に発生する余分な布地を最小限に抑え、無駄な資源消費を削減します。
多くのスポーツブランドがこの手法を採用し、余った素材や裁断くずを別の製品に再利用するなどの工夫をしています。これにより、環境への負荷を軽減し、持続可能な生産が可能となります。

長持ちするデザイン
また、長持ちするデザインもサステナビリティの一環です。スポーツジャージの品質を向上させ、耐久性を高めることで、頻繁に買い替える必要がなくなり、結果として廃棄物の削減に繋がります。特に、オリンピックなどの大規模なスポーツイベントで使用されるジャージは、高品質で耐久性が求められるため、このようなサステナブルなデザインが重要です。

■スポーツジャージ市場のSDGsへの取り組み事例

スポーツブランド各社は、SDGsを意識した製品開発やマーケティングに注力しています。以下は、SDGsに基づいたエコ素材やサステナブルなデザインを取り入れている代表的な事例です。

ナイキ:リサイクル素材のスポーツジャージ

ナイキは、「MOVE TO ZERO」という酸化炭素排出ゼロ、廃棄物ゼロを目指しますSDGsに取り組んでいます。2025年までを目標に炭素、廃棄物、水、化学に焦点を当ててスポーツの未来を守るために以下の達成を目指しています。

1.ポリエステル、コットン、皮革、ラバーなどのすべての主要素材に、環境に配慮した素材の使用を50%に増やすことで、温室効果ガス排出量を0.5Mトン削減する。

2.拡張サプライチェーンにおいて、埋め立てから出た廃棄物を100%転用し、少なくとも80%の廃棄物がNike製品やその他の商品に再利用される。

3.テキスタイルの染色と仕上げにおいて、使用する真水の量を1キログラムあたり25%削減する。

引用https://www.nike.com/jp/sustainability

アディダス:プラスチック廃棄物削減への取り組み

アディダスは「プラスチック廃棄物をゼロにする」という目標を掲げており、保護団体「Parley for the Oceans」と協力して海洋プラスチックから作られた素材を使用し、持続可能な未来を見据えた環境取り組みが進行中です。

現在は、『adidas x Parley トレーニングウェア』というシリーズの商品が、海洋プラスチックゴミを再利用して作られた素材で作られており、リサイクル資源の使用率は75%以上にもなります。

引用https://shop.adidas.jp/sustainability/

まとめ:SDGs視点で選ぶ未来のスポーツジャージ

今後、スポーツジャージの選択は、単なるデザインやブランドだけでなく、エコ素材やサステナブルな生産方法を考慮することが主流になるでしょう。特に、SDGsの目標達成に向けた取り組みが進む中、環境に優しいジャージの需要はますます高まると予測されます。

スポーツブランドは今後もエコ素材の開発を続け、持続可能な生産プロセスを導入し、消費者に対してサステナブルな選択肢を提供し続けることが期待されます。これからのスポーツジャージは、単にパフォーマンスを高めるだけでなく、地球環境に配慮した製品へと進化していくでしょう。

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