「ユニフォームにエンブレムをつけよう!」と思ったら、まず押さえておきたいこと
ユニフォームと練習着、その違いはエンブレム。サッカー日本代表のようなかっこいいエンブレムは選手のやる気をアップさせ、チームの結束力を高めます。そもそもエンブレムって? デザイン性のあるエンブレムを作るには? エンブレムについてご説明します!
目次
ユニフォームにつけるエンブレムって何?
サッカーのユニフォームの胸についているエンブレム。ひときわ目立つデザインのワンポイントとして重要な役割を果たし、ユニフォームをより引き立ててくれます。モチーフはさまざまで、サッカーのイングランド代表はライオン、フランス代表にはニワトリなど、エンブレムの中には動物が使われているものをよく見かけます。
エンブレム(emblem)とは英語で、日本語にすると標章、記章、紋章と訳されます。学校の制服などではブレザーやセーターに校章がつけられているものがありますね。あれもエンブレムです。熱心なサッカーファンなら、エンブレムを見ただけで、どこのクラブチームかわかりますよね。
エンブレムの起源は、中世ヨーロッパで、戦闘場面で「どの一族の者か」が一目でわかるように、盾に絵を描いたのが始まりといわれています。
サッカーのユニフォームの場合、どこのチームか一目でわかるように、シャツの胸元にチームエンブレムが入れられています。では、日本代表チームのエンブレムはどんなものでしょうか。
日本代表チームのエンブレムは八咫烏(やたがらす)!
日本代表チームのユニフォームのエンブレムに描かれているのは、3本足の「八咫烏(やたがらす)」です。八咫烏は『古事記』や『日本書紀』に登場するカラスで、導きの神、太陽の化身として信仰の対象となっています。
公益財団法人日本サッカー協会(JFA)の公式サイトには、「JFA旗に描かれた三本足の烏は、日の神=太陽を表しています。光が輝いて四方八方を照らし、球を押さえているのは私たち日本のサッカー界を統制・指導することを意味しています。准南子(えなんじ)という中国の古典や芸文類聚五経正義という本に、太陽の中に三本足の烏がいると書かれています。また、日本神話にも、神武天皇御東征の際に、タカミムスビ(日本神話の神)によって三足烏が神武天皇の元に遣わされ、熊野から大和への道案内をしたと言われています。」と記されており、八咫烏が日本の古代神話に表れる神聖な動物であったことを示しています。
さらに、「JFA旗の黄色は公正を、青は青春を表し、はつらつとした青春の意気に包まれた日本サッカー協会の公正の気宇を表現しています。このシンボルマークは、東京高等師範学校の内野台嶺(JFA理事)ら当時の協会役員らが発案し、彫刻家の日名子実三氏がデザイン化。1931(昭和6)年6月3日に理事会で正式に採用することが決まりました」と述べています。
日本サッカー協会では1931年から、八咫烏をシンボルマークとして使用しています。
八咫烏が日本代表のチームエンブレムになったのは、1989年のFIFAワールドカップイタリア 1990アジア地区1次予選から。それまでユニフォームの左胸に描かれていたのは国旗でしたが、この年から日本サッカー協会のエンブレムを使用するようになりました。
今年は日本サッカー協会の創立100周年ということで、アニバーサリーユニフォームには復刻モデルとして、国旗がエンブレムに使われています。
現在使用されている八咫烏の入ったエンブレムは、2017年11月からのもの。
JFAの資料によると、「アウトラインを2色に整理し、太く表現することで力強さを表現。BlackとGold(これまで使用していたYellowが輝き進化した色)のコンビネーションは、JFA2005年宣言で示す、高貴な理想を目指す力強い決意と格式や威厳を表現。エンブレムの中心にまっすぐに伸びるRedのラインは日本代表の魂、情熱を示している。JAPANのロゴタイプをエンブレムと一体化することで結束力を表現し、コンパクトで運用しやすい形状にしている」ということです。
エンブレムの種類
エンブレムにはさまざまな素材、作成方法があります。代表的なものとして、ラバーエンブレム、刺繍エンブレム、プリントエンブレムがあります。
・ラバーエンブレム
Outfitterでは、エンブレムはカラーキャムという手法で加工を行っています。カラーキャムは、特殊プリンターでフルカラー印刷を行い、ラバーエンブレムに圧着するので、非常に軽い仕上がりになります。
カラーキャムは色彩の表現力が高く、グラデーションなどの配色もきれいに仕上がるのがメリット。
デメリットは、経年劣化により色が薄くなったり、長く使っていると剥がれたりすること。刺繍糸に使われる金、銀、蛍光色などの色を使うことができません。
また、デザインにもよりますが、ウエアと同色のフチ、または白のフチが必ずつきます。
・刺繍エンブレム
刺繍糸で作成するエンブレムの風合いや立体感は、豪華で威厳のある仕上がりが魅力的。
デメリットは、細かい絵柄や文字、線などの表現がしづらく、グラデーションなどの対応ができないこと。
デザインカラーが多くなればなるほど単価が高くなります。
・プリントエンブレム
プリントエンブレムは、グラデーションやぼかしなど色表現が多彩にできるのがメリット。カラーは何色でも使用可能です。
オリジナルエンブレムを作成し、ユニフォームにつけよう
Outfitterでは、ユニフォームにオリジナルエンブレムを入れることができます。Outfitterのオンラインカスタマイザーを使用してみましょう。
オンラインカスタマイザーのStep05で、定型デザインから選択、または自分で作成したオリジナルのエンブレムのデータファイルをアップロードすることができます。アップロードできるファイルは最大10MBで、AI/PSD/PNG形式のみとなります。
テンプレートについて
Outfitterでは、ユニフォームの右胸に入れるエンブレムの8種類の定型デザインをご用意しています。チームオリジナルのエンブレムがないという方は、ぜひお試しください。デザインは今後も増える予定なので、楽しみにしていてくださいね!
価格について
Outfitterのオリジナルエンブレムは1枚1,210円~。
オリジナルエンブレムを作成する場合は、デザイン確認のために必ずOutfitterよりメールでご連絡させていただきます。オリジナルエンブレムのデザインをご確認いただいた後に加工作業を進めます。もし、ご連絡が取れない場合は納期が遅くなる場合がありますので、オーダー期間中はメールのチェックをお願いいたします。
今使っているユニフォームのエンブレムを新しいユニフォームにつけよう
Outfitterの定型デザインを使用せず、自分のオリジナルデザインでエンブレムを作る場合、画像の解像度には、ご注意をお願いいたします。
PSD形式やPNG形式の場合は、オリジナルデザインの画像の解像度が低く、そのままプリントできないケースが発生しています。解像度が低いと、仕上がりの確認を複数回、行っていただく必要がでてきてしまいます。AI形式のデータがご準備できるようであれば、AIファイルでアップすることをおすすめします。
Outfitterでのデータ入稿方法のご紹介(操作方法)
STEP 01 CATEGORY/プレーヤーと商品を選ぶ
- プレーヤー(メンズ・レディース、キッズ)を選択します。
- 商品(シャツ・パンツ・ソックス)を選択します。
- 「次へ」ボタンをクリックして、ブランド画面に進みます。
STEP 02 BRANDS/ユニフォームブランドを選ぶ
- ブランドの一覧からブランドを選択します。
- 「次へ」ボタンをクリックして、プレーヤー画面に進みます。
STEP 03 PLAYERS/プレーヤー用ユニフォームを決める
- 商品一覧からシャツ、パンツ、ソックス各商品を選択します。選択時にカラーの絞り込みができます。
- ユニフォーム画像右下のプラスアイコンをクリックして、商品の説明やサイズ展開を確認します。
- 左のカテゴリで全身の色合いをチェックします。
- 「次へ」ボタンをクリックして、キーパー画面に進みます。
STEP 04 GOALKEEPER/キーパー用ユニフォームを決める
キーパーのユニフォームを購入する場合、確認メッセージが表示されますので「はい」ボタンをクリックします。
「いいえ」ボタンをクリックすると STEP 05 に進みます。
- プレーヤー同様、キーパーのユニフォームを選択します。
- プラスアイコンをクリックして、商品の説明や素材を確認します。
- 左のカテゴリで全身の色合いをチェックします。
- 「次へ」ボタンをクリックして、カスタム画面に進みます。
STEP 05 CUSTOM/ユニフォームをカスタマイズする
- A~Fの設定をします。ユニフォームイメージでカスタマイズする箇所を確認できます。
Aエンブレム
定型エンブレムから選択、もしくは自身で作成したエンブレムのファイルをアップロードします。定型エンブレムにはチーム名を入力できます。アップロードするファイルは最大10MBでAI/PSD/PNGファイルになります。
Bチーム名
チーム名を入力するか、次のスポンサー画面でスポンサーを選択するかのいずれかになります。
C-F選手番号・選手名を設定します。
選手番号の位置、フォント、フォントカラーを選択します。
フォントカラーはプレーヤーとキーパーのユニフォームごとに設定できます。選手名の表示形状はストレート、もしくはアーチ型から選択します。 - 「次へ」ボタンをクリックして、スポンサー画面に進みます。
STEP 06 SPONSOR/スポンサーを選ぶ
- A~Cの設定をします。ユニフォームイメージでスポンサーロゴの配置箇所を確認できます。
A胸
胸につけるスポンサーを決めます。
チーム名を設定している場合、スポンサーを設定するとチーム名が削除されます。
B左袖
左袖につけるスポンサーを決めます。
Cパンツ
パンツにつけるスポンサーを決めます。 - 「次へ」ボタンをクリックして、ユニフォーム確認画面に進みます。
※スポンサーについて
スポンサーロゴはユニフォームの色や柄により選択できないものがあります。
スポンサーロゴをつける箇所によりユニフォーム代金からディスカウントされます。
STEP 07 CHECK/カスタマイズ内容を確認する
- ユニフォーム全体のイメージを確認します。
- カスタマイズ内容やスポンサーを確認します。
- 「次へ」ボタンをクリックして、オーダーシート画面に進みます。
※イメージと異なっている場合は、画面下のステップからユニフォームやカスタマイズの画面に簡単に戻ることができます。
STEP 08 ORDER/オーダーシートを記入する
- プレーヤーおよびキーパーの数量を入力後、「決定」ボタンをクリックして、オーダーシートを作成します。
- プレーヤー、キーパーごとに選手名、選手番号、サイズを入力します。全て入力するとチェックマークがつきます。
- 「購入手続きへ」ボタンをクリックし、購入手続き画面へ進みます。
ユニフォームにエンブレムを入れるときは必ず確認!「ユニフォーム規定」
サッカーチームの結束力を高めるために、ユニフォームにエンブレムを入れたいと思ったなら、まずは出場する予定の大会要項にある「ユニフォーム規定」を読んでおくことをおすすめします。
せっかくオリジナルデザインでエンブレムを作ったのに、試合でユニフォームが着られないということもあり得るからです。
日本サッカー協会(JFA)「ユニフォーム規程」には、エンブレムについて、次のように定めています。
大会要項によって「ユニフォーム規定」は異なりますが、JFAの「ユニフォーム規程」が適用される場合、必ずチェックしておきましょう。
第5条〔ユニフォームへの表示〕
(1)チーム識別標章
シャツには、チーム識別標章を必ず表示しなければならない。シャツ以外へのチーム識別標章の表示は任意とする。チーム識別標章を付する場所及びサイズは、次のとおりとする。
- ①シャツ(必須)
- ア.場所、サイズ
(ア)チーム名を表示する場合
場所:前面
サイズ:300㎠以下
(イ)チームエンブレムを表示する場合
場所:胸
サイズ:100㎠以下
イ.併置
チーム名とチームエンブレムは併置することができる。
- ア.場所、サイズ
- ②ショーツ(任意)
- ア.場所、サイズ
(ア)チーム名を表示する場合
場所:左右どちらかの前面に一ヶ所
サイズ:cm2(縦2㎝)以下
(イ)チームエンブレムを表示する場合
場所:左右どちらかの前面に一ヶ所
サイズ:50㎠以下
イ.併置
チーム名とチームエンブレムは併置することができる。ただし、ショーツの左右どちらか同じ側に表示するものとする。
- ア.場所、サイズ
- ③ソックス(任意)
- ア.場所、サイズ
(ア)チーム名を表示する場合
場所:左右に一ヶ所ずつ
サイズ:cm2(縦2㎝)以下
(イ)チームエンブレムを表示する場合
場所:左右に一ヶ所ずつ
サイズ:50㎠以下
イ.併置
チーム名とチームエンブレムは併置することができない。
- ア.場所、サイズ
- ④GKグローブ(任意)
- ア.場所、サイズ
(ア)チーム名を表示する場合
場所:左右どちらかに一ヶ所又は両方に一ヶ所ずつ
サイズ:cm2(縦2㎝)以下
(イ)チームエンブレムを表示する場合
場所:左右どちらかに一ヶ所又は両方に一ヶ所ずつ
サイズ:50㎠以下
イ.併置
チーム名とチームエンブレムは併置することができない。
- ア.場所、サイズ
- ⑤GKキャップ(任意)
- ア.場所、サイズ
(ア)チーム名を表示する場合
場所:任意
サイズ:cm2(縦2㎝)以下
(イ)チームエンブレムを表示する場合
場所:任意
サイズ:50㎠以下
イ.併置
チーム名とチームエンブレムは併置することができない。
- ア.場所、サイズ
まとめ
サッカーのユニフォームにつけるエンブレム。Outfitterのシミュレーターを使うと、イメージがふくらみますね。ぜひかっこいいエンブレムを作って、自分だけのユニフォームを完成させてください!