サッカー日本代表のユニフォームが象徴する「国民的ブランド」adidas

ワールドワイドであると同時に、サッカー日本代表チームのユニフォームとしても親しまれる「国民的ブランド」adidas(アディダス)。超ビッグネームですが、起源はドイツ片田舎の“洗面所”で始めたシューズ作りでした。歴史を紐解き、ブランディングを紹介します!

エアロバイクを漕いで、自力で電力をまかなった!?

今からさかのぼること約120年前の1900年、adidasの創始者アドルフ・ダスラーは、ドイツ、バイエルン北部の小さな町、ヘルツォーゲンアウラハで、靴職人の息子として生まれました。

1924年、兄のルドルフとともに「Dassler Brothers Shoe Factory(ダスラー兄弟製靴工場)」を設立。おもには、兄ルドルフが販売を、そして職人気質であった弟アドルフが製造を担当したといいます。

当初の作業場は、母親が営む洗濯屋のランドリールームだったそう。陸上選手としての経験があった弟アドルフが、「汎用ではなく、それぞれの競技に特化した専用シューズの必要性」を説いて、開発に乗り出しました。

兄弟2人で体育館用のシューズを開発したのがデビュー。また質的向上にも抜かりがありません。たとえばスパイクつきアスレチックシューズのクオリティーを高めるために、従来のヘビーメタルスパイクから、キャンバスとラバーの使用に移行。軽量化を図り、競技パフォーマンスの向上に寄与したといいます。

起業当初、ヘルツォーゲンアウラハの電力供給はまだ不安定だったため、兄弟はシューズの製造機器を動かすために、ときにエアロバイクのペダルパワーを用いて、自力で動力をまかないもしました。

ヘルツォーゲンアウラハのオフィスビルアリーナ前にあるアドルフ・ダスラーの像

袂を分かつようになった兄弟だが、両社は今なお世界のトップブランド!

兄弟は1948年にそれぞれ独立して、別会社を作ります。弟のアドルフが自身の愛称「アディ」と苗字の「ダス」から、「adidas」を立ち上げたのがブランドのルーツ。

一方兄のルドルフは翌1949年、ルドルフの「RU」と苗字の「DA」から「RUDA(ルーダ)」というブランドを発足させ、adidasとは川をはさんだ対岸でシューズ製造に着手し、これがのちに社名変更して今では世界的に有名な「PUMA」となりました。

両岸で対峙するこの一帯では、「どちらのシューズを履いているか?」を確認し合うのが習わしとなって、人々がみな足もとに異様なくらい気をかけて下を向くので、「首を曲げる町」とも呼ばれました。

今なお覇権を争う世界のトップブランド。袂を分かつようになった兄弟でしたが、結果的に、ものすごく優秀な2人だったといえます。

アイデンティティマークは、ウイスキー2本と約1600ユーロで買い取ったもの!

1952年のヘルシンキオリンピックでは、サッカーの西ドイツ代表選手全員がadidas製スパイクを履いて出場したのをきっかけに、注目度が高まって多くの支持を集めるようになりました。

adidasといえば、シューズ補強のために生み出された3本のバンテージがメーカーロゴであり、ブランドの象徴です。しかし同じデザインを、1916年設立のフィンランドスポーツブランド「Karhu(カルフ)」も使用していたため、1952年にadidasは、同社より3本線(スリーストライプス)の登録商標を、ウイスキー2本と約1600ユーロで買い取ります。

なおスリーストライプスはアディダスの登録商標であるため、テニスの4大大会などにおいては、3本線の入れ方(大きさや数など)に制限が課されるようになりました。

1965年にはテニスシューズ「ハイレット」、1970年にはバスケットシューズ「スーパー・スター」などの名作を発表。1973年、「ハイレット」を履いてプレーしたテニス選手のスタン・スミスが、ウインブルドンを制しました。

以来、今ではすっかりおなじみとなった「スタン・スミス・シリーズ」がスタート。「世界一売れたスニーカー」として、ギネスブックにも認定されています。

adidasのアイデンティティマーク「スリーストライプス」

売上高世界一を誇るスポーツ総合用品メーカーへ

1970年以降は、アドルフの息子であるホルスト・ダスラーが2代目責任者に就任。ホルストは、第7代IOC(国際オリンピック委員会)会長のフアン・アントニオ・サマランチや、第8代FIFA(国際サッカー連盟)会長のジョアン・アヴェランジェなどといったスポーツ界の重鎮たちと太い人脈を築き、近代オリンピックやFIFAワールドカップといった、国際的なスポーツイベントへの協力に腐心しました。

当時のアディダスは売上高世界一を誇り、スポーツ総合用品メーカーの絶頂へ登りつめたのです。

1998年、直営日本法人「adidas Japan株式会社」を設立。2000年代に入ったエポックメーキングといえば2005年、北米の大手スポーツ用品ブランド「Reebok(リーボック)」を買収した大胆不敵のブランディングでしょう。

2015年にはラッパーであるカニエ・ウエストとのコラボレーションライン「YEEZY(イージー)」をリリースし、広くファッション業界に影響を与える世界最大級のトータルサプライヤーとして君臨するに至ります。

カニエ・ウエストとのコラボレーションライン「YEEZY」のリリースにあたっては、多くのファンが列を成した(画像は中国山西省のadidas shop)

サッカー日本代表のユニフォームを22年間にわたり提供

2021年adidas Japanは、サッカー日本代表の国際大会に向けた特別仕様ユニフォームを発表しました。1999年より22年間にわたり提供し続け、代を重ねて12代目のナショナルモデルです。

最新作のデザインは、サッカー日本代表が日本中に希望を与える日本晴れの空のような存在であってほしい願いが込められた「日本晴れ(ニッポンバレ)」がコンセプト。

選手やサポーターがそれぞれの視点で見てきた空がひとつにつながっていく様子を表現した「スカイコラージュ」のグラフィックが、より色鮮やかに表現されています。そのうえで、胸元には日本国旗を配した特別仕様に仕立てられました。

テクノロジーとしては、アスリートのパフォーマンスを高めるための進化を遂げた最新機能が採用されています。

プロ仕様のオーセンティックユニフォームには、adidas最高峰のクーリングテクノロジー「HEAT.RDY(ヒートレディ)」を搭載。通気性・除熱性に優れ、プレーヤーの衣服内環境を快適に保ちます。

アマチュアを意識したレプリカユニフォームには、「AERO.RDY(エアロレディ)」の生地が使用されました。ソフトで吸湿性に優れた素材が、ドライな着心地を長時間にわたりキープします。

サッカー日本代表の最新ユニフォーム「日本晴れ」

あこがれのadidasユニフォームをリーズナブルにまとえる「Outfitter」サービス!

イオン・シグナスポーツ・ユナイテッドのユニフォームオーダーサービス「Outfitter」では、adidasの高機能性ユニフォームを、スポンサーロゴを配置することで最大半額になる仕組みを取り入れています。

アマチュアスポーツを金銭的にサポートしたい意向。それと同時に、アスリートライクなスポンサーロゴはデザインの一部とみなされ、「プロと同じようなものがほしい!」というユーザーの要望を反映させたサービスを実現しています。

取り扱いユニフォームをチェックしましょう!

【adidas】 ENTRADA18ユニフォーム
¥3,289(税込)

吸汗速乾性の生地がドライな着心地を保ち、プレーの向上に貢献するメンズサッカージャージー。adidasのバッジ・オブ・スポーツは、質の高いプレーを志す証しです!

【adidas】 REGISTA20ユニフォーム
¥3,839(税込)

羽のような軽やかさが特徴のサッカージャージー。袖と両サイドにメッシュパネルを配し、最後のホイッスルが鳴るまで爽やかな風を感じながらプレーを継続できます。

【adidas】 TIRO19ショーツ
¥4,389(税込)

公園でのミニゲームやトレーニングにぴったりなアイテム。技術を磨くための練習を、快適な着心地でサポートするショーツです。通気を促す背面メッシュのディテールとともに、吸汗速乾性の生地が、ドライな着心地を維持します。

【adidas】 パルマ16ゲームショーツ
¥3,289(税込)

ワンポイントロゴでシンプルなデザインのゲームショーツ。デフォルトで履けばすっきりとした印象。一方「Outfitter」サービスでスポンサーロゴを配置もしやすく、オリジナル性の高さをアピールしやすいといえます。

【adidas】 adi 21ソックス
¥1,859(税込)

ふくらはぎを最適圧で絞めつけて疲労を軽減。すり傷などを防止。履きやすくズレにくい高機能ソックスです。ヒザ下にスリーストライプス、スネには月桂樹の冠をモチーフにした三つ葉マークのトレフォイルロゴを配置。

【adidas】 ENTRADA18ユニフォーム
¥2,739(税込)

ピッチで力を存分に発揮するための、ジュニア向けトレーニング用サッカージャージーです。吸汗速乾性に優れた「Climalite(クライマライト)」採用の軽量な生地が、ドライで快適な着心地を実現。また環境への影響を最小限に抑えるプロダクションの推進として、資源を節約し廃棄物量を削減するため、リサイクルポリエステルが構成繊維に使用されています。

【adidas】 REGISTA20ユニフォーム
¥3,289(税込)

チームメイトとの一体感が生まれる、ジュニア用レジスタサッカージャージー。吸湿性に優れた生地とメッシュゾーンの相乗効果により、快適な着心地で大切な戦いに挑む選手たちを応援します。

【adidas】 KIDSTIRO19ショーツ
¥3,839(税込)

ドライで快適な着心地により、プレーへの集中力を高めてくれるジュニア向けサッカーショーツ。ソフトな肌触りで吸汗速乾性の高い生地を採用するとともに、通気性に優れたメッシュのライニングを備えています。

【adidas】 KIDSパルマ16ゲームショーツ
¥2,739(税込)

ワンポイントロゴでシンプルなデザインのゲームショーツ。デフォルトで履けばすっきりとした印象。一方「Outfitter」サービスでスポンサーロゴを配置もしやすく、オリジナル性の高さをアピールしやすいといえます。

【adidas】 adi 21ソックス
¥1,859(税込)

ふくらはぎを最適圧で絞めつけて疲労を軽減。すり傷などを防止。履きやすくズレにくい高機能ソックスです。ヒザ下にスリーストライプス、スネには月桂樹の冠をモチーフにした三つ葉マークのトレフォイルロゴを配置。

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