バスケットボールのユニフォームにはどんなルールがあるの?

バスケットボールの公式試合で、出場チームが着用するユニフォームにはどんな決まりがあるのでしょう。デザインや色を決める前に、まずはバスケットボールの「ユニフォーム規則」について知っておきましょう。

バスケのユニフォームを作る前に知っておきたいこと

国内で開催されるバスケットボールの公式競技会やそれに準ずる試合については、出場チームのユニフォームについて、公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)の「ユニフォーム規則」でルールが定められています。

ですが、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ、一般社団法人ジャパン・バスケットボールリーグに所属するクラブのチーム(ユースチームを含む)、一般社団法人バスケットボール女子日本リーグに所属するチームは、各リーグにおいて個別にユニフォームに関する規定を定めている場合、その規定に従うこととし、「ユニフォーム規則」の適用から除外されます。

また、3x3(スリー・エックス・スリー)の試合については、各試合の大会要項に従い、やはり「ユニフォーム規則」の適用から除外されます。

日本バスケットボール協会の「ユニフォーム規則」

日本バスケットボール協会(JBA)の「ユニフォーム規則」では、ユニフォームは「シャツ」、「パンツ」、「ソックス」の3つを指します。

「えっ、ユニフォームってシャツとパンツだけじゃないの?」と思った人もいるかもしれませんね。2020年4月の改正により、バスケのユニフォームのアイテムにソックスが追加されました。

試合に出場するチームのメンバーは、全員が同じデザイン(形状、色および模様)のユニフォームを着用しなければなりません。

ユニフォームとは

第3条〔ユニフォームの定義〕
本規則における「ユニフォーム」との、試合中にチームメンバーが着用する「シャツ」、「パンツ」および「ソックス」のことをいう。ユニフォーム以外のウォームアップウェア、トラックスーツ、その他これに類する着用品については、当該試合時点における最新のバスケットボール競技規則(以下「競技規則」という。)および大会要項によるものとする。

第4条〔ユニフォームの着用〕
1 チームメンバーは、国内で開催される試合において、本規則に則り作成されたユニフォームを着用しなければならない。
2 前項のユニフォームは、対戦するチームを明確に識別できるものでなければならず、また、同一チームに所属する全てのチームメンバーが同じデザイン(形状、色および模様)のものを着用しなければならない。

第5条〔ユニフォームの製作〕
1 チームは、第7条に定める淡色のユニフォームおよび濃色のユニフォームを各2セット以上用意しておかなければならない。
2 前項の規定にかかわらず、国内で開催される試合においては、主催者の判断により、チームの用意すべきユニフォーム数を決定することができる。

出典:公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)のユニフォーム規則

ユニフォームのデザイン

JBA「ユニフォーム規則」第2節ユニフォームのデザインの第6条で、シャツの形状、パンツの長さ、ソックスの長さなどは以下のように定められています。

シューズインソックス(フットカバー)のように短いタイプのソックスは、ユニフォームとして認められていないので、注意が必要です。

ユニフォームの形状

第6条〔ユニフォームの形状〕
1 シャツに袖がある場合は、肘より上の長さのものでなければならず、長袖は認められない。
2 パンツの丈は膝より上の長さでなければならず、膝頭に懸かる丈のパンツは認められない。
3 ソックスは、特に長さの指定はしないが、シューズから見える状態でなければならない。

出典:公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)のユニフォーム規則

ユニフォームの色についての規則

JBAの「ユニフォーム規則」では、第7条で、ユニフォームの色について次のように定義しています。

第7条〔ユニフォームの色の区分〕
1 ユニフォームの色は、「淡色」または「濃色」に区分され、「淡色」とはシャツおよびパンツの色が白色または白色を基調とした淡い色合いのものをいい、「濃色」とのシャツおよびパンツの色が白色以外の濃い色合いのものをいう。
2 同一の大会において、同じユニフォームを「淡色」および「濃色」として両用することは認められない。

出典:公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)のユニフォーム規則

第5条で、チームは淡色と濃色、2つのセットのユニフォームを用意するようにと明記しています。淡色と濃色の中間にある色のユニフォームを用意して、同一大会で「一方の試合では淡色扱い」、「もう一方の試合では濃色扱い」と兼用することはできません。

また、ユニフォーム規則には記載されていませんが、JBAが主催する大会では、リバーシブルのユニフォームは公式のユニフォームとして認められていません。JBAが主催する大会以外では、大会要項でリバーシブルのユニフォームの着用を認めていれば着用可能です。

「うちのユニフォームはリバーシブルなんだけど…」という場合、大会要項を確認するか、大会の主催者に事前に確認しておくといいでしょう。

シャツ、パンツの色は金色、黄色、灰色、銀色は避けて

JBAの「ユニフォーム規則」では、第8条で、シャツ、パンツの色について、次のように定めています。シャツとパンツのベースの色は同じ色でなければなりません。

特に注意が必要なのは、「ゴールド(金色)」、「レモンイエロー(黄色)」、「グレー(灰色)」、「シルバー(銀色)」です。

「ゴールド(金色)」と「レモンイエロー(黄色)」は相手チームのユニフォームと区別がつくようであれば使用してもいいのですが、「グレー(灰色)」と「シルバー(銀色)」は、淡色でも濃色でもユニフォームとして認められません。バスケのユニフォームのデザインを考えるとき、特にこだわりがなければ、この4色は最初に除外した方が無難でしょう。

第8条〔シャツおよびパンツの色〕
1 シャツおよびパンツの色は、前面および背面の主となる色が同じ色でなければならない。
2 対のシャツおよびパンツの色は、主となる色が同じ色でなければならない。
3 シャツおよびパンツの色に「ゴールド(金色)」または「レモンイエロー(黄色)」などの淡色・濃色の判別がつき難い色を用いる場合は、次の各号の条件を満たさなければならない。
(1)濃色として用いる場合は、相手チームが着用する淡色のユニフォームと明確に識別できる濃い色合いのものでなければならない。
(2)淡色として用いる場合は、相手チームが着用する濃色のユニフォームと明確に識別できる淡い色合いのものでなければならない。
4 シャツおよびパンツの色に「グレー(灰色)」または「シルバー(銀色)」を用いることは認められない。ただし、第9条に定める選手番号および別表3に定める切替部の範囲においては、これらの色を用いても差し支えない。

出典:公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)のユニフォーム規則

ユニフォームの模様

ユニフォームのデザインについて、ユニフォーム規則の別紙3に次のように記載されています。

シャツ
1 シャツおよびパンツの色は、前面および背面の主となる色が同じ色でなければならない。
2 対のシャツおよびパンツの色は、主となる色が同じ色でなければならない。
3 シャツおよびパンツの色に「ゴールド(金色)」または「レモンイエロー(黄色)」などの淡色・濃色の判別がつき難い色を用いる場合は、次の各号の条件を満たさなければならない。
(1)濃色として用いる場合は、相手チームが着用する淡色のユニフォームと明確に識別できる濃い色合いのものでなければならない。
(2)淡色として用いる場合は、相手チームが着用する濃色のユニフォームと明確に識別できる淡い色合いのものでなければならない。
4 シャツおよびパンツの色に「グレー(灰色)」または「シルバー(銀色)」を用いることは認められない。ただし、第9条に定める選手番号および別表3に定める切替部の範囲においては、これらの色を用いても差し支えない。

パンツ
・パンツの脇の切替えの幅は「20cm」以内とする。切替えが斜めに入る場合も同様とする。(図4・5)
・パンツの腰の切替えの幅は「15cm」以内とし、ウエストおよびゴム部分も切替えの一部とみなす。(図6)
・パンツの裾の切替えの幅は「15cm」以内とする。(図7)
・図4、図6および図7、または図5、図6および図7の切替えは、組み合わせて用いることができる。
※いずれの切替えの幅も、ラインおよびパイピング等を含めた寸法とする。

その他の模様
・上記の切替え部内であれば、星、ダイヤなどのモチーフプリントを施したり、グラデーションを施すことなども認められる。
・細いライン(ストライプ)は、ラインの幅が「2mm」以内で、ラインとラインの間隔が「3cm」以上でなければならない

出典:公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)のユニフォーム規則

ソックスの色

ソックスに関する規定は、2020年4月から新しく追加されました。シャツとパンツは同色がベースでなければなりませんが、ソックスにはそうした決まりはありません。ただし、チームのメンバー全員が同じ色のソックスを着用するのがルールです。

第9条〔ソックスの色〕
ソックスの色は、シャツおよびパンツと異なる色であっても良いが、全てのチームメンバーのソックスの主となる色が同じ色でなければならない。

出典:公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)のユニフォーム規則

選手番号

JBAの「ユニフォーム規則」では、シャツに付ける選手番号について、細かく決められています。

なお、パンツには選手番号が付けられないので、誰のものかわかるように内側に名前を書いておくなど、管理面での工夫が必要です。

第10条〔選手番号〕

1 シャツの前面および背面には、シャツの色と異なり、明確に識別できる色で各チームメンバーに割り当てられた番号(以下「選手番号」という)を付けなければならない。なお、パンツに選手番号を付けることはできない。
2 選手番号の、「0」から「99」までの整数および「00」のいずれかの数字を使用するものとし、「01」またの「02」など、「00」以外の先頭に「0」を付けた数字を使用することはできない。また、同一チーム内において、異なるチームメンバーが同じ選手番号を使用してはならない。
3 選手番号を付ける位置等の詳細は、別表1※のとおりとする。
4 選手番号の位置、サイズおよびデザインは、全てのチームメンバーで統一しなければならない。


※別表1選手番号の詳細
位置/数
・シャツ前面に1箇所(必須)
・シャツ背面に1箇所(必須)
・シャツ前面の選手番号は見え難い位置に付けてはならない。
・選手番号は全てのロゴ、模様および広告から「5cm」以上離れていなければならない。
サイズ
・シャツ前面の選手番号の高さは「10cm」以上、シャツ背面の選手番号の高さは「20cm」以上でなければならない。
※番号の縁取りや縫い取りの部分は高さに含めない(縁取りや縫い取りの部分を除いた高さがそれぞれの規定以上でなければならない)。
デザイン
・選手番号は、縁取りや縫い取りも含め、全てのチームメンバーが同じデザイン(形状および色)でなければならない。
・選手番号は、それぞれの数字の幅が最も狭い部分で「2cm」以上なければならない。※縁取りや縫い取りの部分はこれに含めない。
・選手番号の色は、シャツの色と異なり、明確に識別できる色でなければならず、縁取りや縫い取りがない番号単独の状態でも、明瞭に見えるものでなければならない。縁取りや縫い取りの色については規定しない。
・縁取りおよび縫い取りは次のとおりとする。①1重の縁取り(図2)、2重の縁取り(図3)、中抜きの縁取り(図4)は認められる。②立体に見える縁取り(図5)、影付きの縁取り(図6)は番号が判別し難くなるため認められない。
・番号の周囲を、円形、矩形(長方形)または楕円形などの囲いで囲むことは認められない。

出典:公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)のユニフォーム規則

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ただし、公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)のユニフォーム規則では一部の場所にスポンサーロゴを貼付することは認められていません。公式戦に出られる方は、個別でスポンサーロゴの貼付位置を対応させていただきますので、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

まとめ

バスケットボールの公式試合に着るユニフォームは、2020年4月に改正され、それまでは「シャツ」と「パンツ」だったものに、「ソックス」が追加されました。それぞれの色や長さ、デザインについては、細かなルールが設定されています。チームのユニフォームをオーダーするときは、JBAの「ユニフォーム規則」を事前に読んでおくようにしましょう。

公益財団法人日本バスケットボール協会

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