バスケットボールのユニフォーム、色の決まりはこれだ!
バスケットボールのユニフォームというと、東京五輪で活躍した日本代表の鮮やかな赤い色が印象的ですよね。バスケも他の競技と同様に、ホームとアウェイ、2つのユニフォームを用意する必要があります。その他に、ユニフォームに使用する色については、バスケ独特のルールがあります。ユニフォームをオーダーする前に、それらのルールについて確認しておきましょう。
目次
ユニフォームの色を決めるときに気を付けたいこと
バスケットボールのユニフォームは、試合中にレフェリーがしっかりとチームを判別できるように、それぞれのユニフォームの色が異なる必要があります。
バスケットボールの競技ルールをまとめた「2021 バスケットボール競技規則(ルールブック)」には、次のように定めています。
4-3 ユニフォーム
4-3-3 各チームは、シャツを2セット以上用意しておかなければならない。
【補足】「2セット以上」とは濃淡それぞれ2セットである。ただし国内大会においては、大会主催者の考えにより決定することができる。
そのうえで:
・プログラム上で最初に記載されているチーム(またはホームチーム)は淡色のシャツを着用する。(白色が望ましい)
・プログラム上で2番目に記載のあるチーム(またはビジターチーム)は濃色のシャツを着用する。
・ただし、両チームの話し合いで双方が了解した場合は、シャツの色の濃淡を交換することができる。
「淡色」とは薄い色のことで、競技規則では「白色が望ましい」と記載しています。このために、国内におけるバスケの試合では、ほとんどのチームが淡色のユニフォームとして白ベースのものを使用しています。
一方、濃色とは白以外の濃い色を指し、赤、青、紺、緑、黒など、はっきりした色彩のものが使用されています。
公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)の「ユニフォーム規則」においても、「チームは、第7条に定める淡色のユニフォームおよび濃色のユニフォームを各2セット以上用意しておかなければならない」と定めています。
表と裏で色が異なるリバーシブルのユニフォームであれば、淡色と濃色での併用が可能ですが、JBAが主催する大会ではリバーシブルのユニフォームの着用が認められていません。それらの大会以外に出場するときは、リバーシブルを認めているかどうか、事前に大会要項を確認しておくようにしましょう。
淡色、濃色の区分けについて
JBA「ユニフォーム規則」では、ユニフォームとは「シャツ」「パンツ」「ソックス」の3つを指しますが、「シャツ」と「パンツ」は同一の色で、「『淡色』とは白色または白色を基調とした淡い色合い、『濃色』とは白色以外の濃い色合いのもの」と記しています。
さらに、第8条2には「対のシャツおよびパンツの色は、主となる色が同じ色でなければならない」と明記しています。
サッカーなどの他の競技では、シャツとパンツが違う色のユニフォームも多く見られますが、バスケの場合、上下別々の色のユニフォームを使用することはあまり例がありません。
特にバスケでは、シャツの裾をパンツに入れることがルールです(国内大会では、女子についてはシャツを出したデザインも認められています)。そのため、シャツとパンツで統一感があるデザインにすることが求められます。
グレー、シルバー、ゴールド、レモンイエローに注意
ユニフォームの色を決めるとき、特に注意しておきたいのが、「グレー(灰色)」、「シルバー(銀色)」、「ゴールド(金色)」、「レモンイエロー(黄色)の4色です。
JBA「ユニフォーム規則」では、「グレー(灰色)」と「シルバー(銀色)」は、淡色、濃色、どちらの場合でも、ベースカラーとして使用することが認められていません(肩や脇での色の切り替えなどはOK)。
また、「ゴールド(金色)」と「レモンイエロー(黄色)」は濃色としても淡色としても認められているのですが、相手チームとはっきり識別できなければならないので、この2色もベースカラーとして使うのは避ける傾向にあります。
ホーム、アウェイの区分けについて
バスケットボールの国内試合では、本拠地(ホーム)側のチームが淡色のユニフォームを使用し、テーブルオフィシャル(TO)に向かって右側のベンチに座ります。
一方、アウェイのチームは濃色のユニフォームを使用して、テーブルオフィシャル(TO)に向かって左側のベンチに座ります。
NBAではルール改正により、ホームでの濃色の使用が可能に
北米プロバスケットボールリーグNBAでも、これまではホームが白、アウェイ(ロード)が濃色というルールでした。
ところが、2017-18シーズンからユニフォームサプライヤーがadidasからNikeに変わったことで、ホームが先に4色から自由に1色を選択し、アウェイチームが重複しない色を選ぶというルールに変更されました。
このルール改正に伴い、ホームのユニフォームを「アイコン」、アウェイを「アソシエーション」と呼ぶようになりました。
かつてマイケル・ジョーダンが在籍した人気チーム、シカゴ・ブルズでは、ホーム(アイコン)が赤、アウェイ(アソシエーション)は白です。
新ルールにより、シカゴ・ブルズのチームカラーである「赤」のユニフォームを見る機会が多くなったことで、「ブルズ=赤」というイメージがより強調される結果となりました。
ホーム(アイコン)
アウェイ(アソシエーション)
Bリーグのユニフォームの決まり
日本のプロバスケットボールリーグBリーグの「ユニフォーム要項」は、JBA「ユニフォーム規則」とは違う部分がいくつかあります。
まずユニフォームは、選手が身につけるもの全般を指します。そして、Bリーグでは、ホームで濃色を着るのがルール。前身のJBL、bjリーグともに同じルールでした。
ホームとアウェイ、どちらを淡色、濃色にするかについては、今後もバスケットボール関係者の間で議論の対象となりそうですね。
第2条〔ユニフォーム〕
本要項においてユニフォームとは、シャツ、パンツ、ウォームアップスーツ、 セカンダリーシャツ、アンダーガーメント、ヘッドバンドやリストバンドを含む バンド類、マウスピースおよびソックス等選手が身につけるものをいう。
第5条〔ユニフォーム色〕
(1) Bクラブは濃色および淡色のユニフォームをそれぞれ用意することとする。
(2) 原則としてホームクラブが濃色のユニフォームを着用することとし、アウェークラブはユニフォーム使用計画に定めるユニフォームを着用することとする。
白、青、赤のユニフォームについて
バスケットボールのユニフォームは、淡色として「白」ベースのシャツ、パンツが多く用意されています。
濃色で人気の色は、青やネイビーなどの青系統、赤やエンジなどの赤系統です。
Outfitterでは「ホーム」と「アウェイ」のどちらでも淡色と濃色の区別なく、全色選べるようになっています。
ここでは、Outfitterで購入できるASICSとCONVERSEの2ブランドから、白、青、赤のシャツを1枚ずつご紹介します。
Outfitterで買える白のユニフォーム
ASICS ゲームシャツ Bホワイト×BK ¥4,180(税込)
CONVERSE メンズゲームシャツ ホワイト/ブラック ¥4,400(税込)
Outfitterで買える青のユニフォーム
ASICS ゲームシャツ アシックスブルー ¥4,180(税込)
CONVERSE メンズゲームシャツネイビー/サックス ¥4,400(税込)
Outfitterで買える赤のユニフォーム
ASICS W'Sゲームシャツ クラシックレッド ¥4,180(税込)
これはレディースです。
※ASICSのメンズの赤のシャツは現在扱っていません。
CONVERSE メンズゲームシャツレッド/ネイビー ¥4,400(税込)
まとめ
バスケットボールのユニフォームは、淡色と濃色の2セット以上を用意するのが決まりです。多くの場合、濃色にチームカラーを使用し、淡色は白をベースに、アクセントとしてチームカラーを用いるようです。まずはチームカラーを何色にするか、じっくり検討してみてください!