みんなに一目置かれるかっこいいスウェットでチームウエアを作ろう!

大学のサークル活動、イベントや飲食店のスタッフなどで、全員お揃いのスウェットを見かけたことはありませんか。
ベースの色やロゴなどのデザインが同じなので統一感があり、カジュアルだけどおしゃれなイメージですよね。
こうしたチームウエアは、チームのメンバーに一体感が生まれ、一人ひとりのモチベーションを生み出す元となります。
今回はチームウエアの定番アイテム「スウェット」に注目しました。

スウェットとは?

「スウェット(sweat)」とは吸水性に優れたジャージー素材のこと。もともとは「汗」、「汗をかく」という意味の英語sweatが語源で、汗を吸っても着心地が悪くならない生地を指すようになりました。

日本語で「スウェット」というと、この素材を使った衣類を指しますが、これは和製英語で、英語では「スウェットシャツ」が正式名称です。

世界初のスウェットが誕生したきっかけ

スウェットシャツが最初に生まれたのは、1920年のアメリカです。

アメリカの衣料品メーカー・ラッセルアスレティックの創業者の息子ラッセル・ジュニアは、高校でフットボール部に所属していました。

練習で使用していたシャツはウールで作られていたのですが、これが汗をかくと摩擦で皮膚がすりむけたり、着心地が悪くなったりしました。ラッセル・ジュニアはこのことに目をつけ、シャツの素材をウールから綿にすることを思いついたのです。父親は息子のアイデアを取り入れ、さっそく自社で綿素材のシャツを生産しました。

ラッセルアスレティックのシャツは瞬く間に全米の学生やアスリートの間に広まりました。これが現在販売されているスウェットシャツの原型となっており、100年たった今でもほぼ変わっていません。

やがて運動用としてだけではなく、普段着にも使用されるようになり、アメリカから世界に広がっていきました。

トレーナーと呼び始めたのは、「アイビールックの祖」石津謙介

日本では、プルオーバータイプでクルーネックのスウェットシャツを、一般的に「トレーナー」と呼んでいます。この呼び名は、「アイビールックの祖」として知られる石津謙介氏が広めたといわれています。

高度経済成長期に沸く1960年代の日本。大ブームを巻き起こしたのがアイビールックでした。アイビールックとは、アメリカントラッドスタイルで、代表的なアイテムは、紺のブレザー、ボタンダウンのシャツ、チノパンなど。

その中心的存在であった石津謙介氏は、スウェットシャツを「トレーナー」と名付けました。

アメリカでは「トレーナー(trainer)」とはスポーツの指導者やコーチのことを指します。石津氏はスポーツの指導者がよく着ているスウェットシャツを「トレーナー」という名称にして、ファッション誌などで紹介しました。その結果、若い世代を中心にトレーナーの利用者が広がっていったのです。

スウェットの代表的なブランドといえば、チャンピオン

スウェットが誕生してから100年以上が経過し、その間にさまざまなブランドからスウェットが生まれました。なかでもスウェットのトップブランドとして有名なのが、アメリカの「チャンピオン(Champion)」です。
チャンピオンは2019年に設立100周年を迎えた歴史あるスポーツウエアブランド。1924年にミシガン大学にチャンピオンのスウェットが採用されてから、チャンピオンのスウェットシャツは学生たちの間で浸透していきました。
1950年代に大学名のロゴを大きくプリントしたスウェットシャツ「カレッジスウェット」が作られるようになると、海を越えて日本でもアイビールックを代表するアイテム「トレーナー」として大人気になりました。

スウェット素材の違い

スウェット素材は大きく分けると2種類あります。

裏毛(パイル)
裏毛(パイル)の裏地はタオルのようなざっくりとした編み目になっていて、ソフトで肌触りがいい着心地です。吸水性に優れるため、汗をかいても快適に過ごすことができます。

裏起毛(フリース)
裏地のパイル部分を特殊加工で起毛させた生地です。裏毛(パイル)に比べて、ふわふわと柔らかい感触で、防寒性に優れています。

スウェットパンツの裾のタイプ

スウェットはセットアップでも販売されています。トップスはスウェットシャツ、ボトムスはスウェットパンツといいます。

スウェットパンツは足全体を覆い、ストレッチ性があるので、ウォーミングアップやトレーニングに使用されています。締め付けないタイプのゆったりしたスウェットパンツは、部屋着やワンマイルウエアとしてもよく利用されています。

現在さまざまな素材やスタイルのスウェットパンツが作られていますが、大きく分けると、裾口をゴムで絞ったものと、リブ編みになっているものの2タイプがあります。利用シーンと用途に分けて、それぞれのタイプを使い分けましょう。

ゴムタイプ
裾口をゴムで絞ったタイプは、全体的にゆったりしています。

リブ編みタイプ
裾口がリブ編みタイプは、全体的に細見ですっきりしています。

チームウエアのパーカー、ピステとはどんなもの?

イオン・シグナスポーツ・ユナイテッドのユニフォームオーダーサービス「Outfitter」で作成できる「チームウエア」はスウェットのほかに、「パーカー」、「ピステ」というアイテムがあります。それぞれについて簡単に説明しましょう。

パーカー

「パーカー(parka)」とは、スウェット生地でできたトップスにフードがついたアイテムを指します。実はスウェットと同様、「パーカー」も和製英語。英語では「フーデッドスウェットシャツ(hooded sweatshirt)」、または「フーディー(hoodie、hoody)」といいます。英語圏で「パーカー」とは防水用雨ガッパのことなので、使い方に注意しましょう。

パーカーはもともとスウェット生地で作られていましたが、最近はフリースやナイロン素材のものも増えています。

頭部をすっぽりと覆うフードがついているため、手軽に雨風を防ぐ上着として、スポーツシーンだけでなく、アウトドア用や街着としても利用されています。

ピステ

「ピステ(piste)」とは、サッカーの練習のときなどに着用するアウターのこと。もともとピステとはフランス語で滑走路、ドイツ語でスキーのゲレンデ内のコースを指し、スキー選手が着用する薄手の上着を「ピステジャケット」と呼んでいました。そこから転じて、サッカー選手が練習のときに着る上着をピステと呼ぶようになりました。

ピステはユニフォームの上に着るプルオーバータイプの上着で、はっ水性や防風性に優れているため、練習や試合での雨や風の影響を軽減できる便利なアイテムです。ポリエステル素材が主流で、メッシュのもの、裏地がないもの、裏側が起毛になっているもの、中綿が入っているものなどバリエーションが豊富。季節に応じて使い分けしましょう。ユニフォームと同じくらい、ピッチで目立つピステは、チームのロゴやエンブレムなどが入ったデザインにすることで、チームウエアとして活用できます。

オリジナルデザインでチームウエアを作る方法

スウェットやパーカー、ピステなど、オリジナルデザインでチームウエアを作る場合、自分でロゴなどをウエアにプリントする方法とチームウエアの専門業者に頼む方法の2通りがあります。

自作する場合はどんなデザインでも自由にできますが、専門業者にオーダーする場合は、プリントの位置やデザインなどがある程度制限されます。

一方、自作する場合、プリント材料の調達に費用と手間がかかる、プリントに慣れるまで失敗しやすい、専門業者に比べてプリント品質が落ちる、などのデメリットがあります。

専門業者にオーダーすることで、仕上がりが高品質、まとまった数を注文することで価格を抑えられる、手間がかからないなどのメリットがあります。特にデザインにこだわりがなければ、費用と手間を抑え、品質のよいプリントが期待できる専門業者にオーダーすることをおすすめします。

チームウエアのマーキング方法

チームウエアにロゴやエンブレムなどを入れることを「マーキング」といいます。マーキングには「ラバー加工」、「カラーキャム」「刺繍」などの方法があります。

ラバー加工

印刷ではなく、色のついたシートをカットし、熱圧着する加工方法。サッカーやバスケットボールのユニフォームによく使われています。薄くて柔軟性に優れ、圧着強度も十分なため、経年劣化しづらい点が長所です。

カラーキャム

ラバー素材の専用シートに特殊プリンターでフルカラー印刷し、カットマシンでマークをカットして圧着する加工方法。フルカラーのため、グラデーションや細かいデザインにも対応でき、薄くて軽い仕上がりです。

刺繍

刺繍糸を生地に縫い付けてデザインを表現するため、インクでは表現できない高級感と立体感があります。洗濯に強く、色落ちしにくいのが特長です。

まとめ

全員お揃いのトレーナーやパーカー、ピステを作ると、「みんなでがんばろう!」という気運が高まりますよね。チームウエアを作ることで、活動のPRツールや記念品にできます。周りから羨ましがられるような、おしゃれなチームウエアを作って、一気に盛り上がりましょう!

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