かっこよくジャージを着こなして、チームで盛り上がろう!

日本ではトレーニングウエア一般を「ジャージ」と呼んでいます。「スウェット」と「ジャージ」にはどんな違いがあるのでしょうか。また、ジャージをかっこよく着こなすにはどうすればいいのでしょうか。今回はジャージについて解説します。

ジャージとは?

ジャージとは、本来「ジャージー(jersey)」といって、柔らかく伸縮性のある厚手のメリヤス生地で作られた体操着、またはその生地自体を指します。

17世紀、ジャージーの起源はイギリスとフランスの間にある、イギリス海峡に浮かぶジャージー島です。ジャージー牛の原産地としても有名なこの島では、牛から取った毛で防寒用セーターを作っていて、その時の編み方が「ジャージーステッチ」というものでした。そこからメリヤス編みのことを、英語ではジャージーステッチと呼んでいます。

伸縮性、柔軟性に富み、温かいジャージー島のセーターは評判となり、ジャージーステッチはジャージー島からヨーロッパに伝わり、やがて世界中へと広まっていきました。

ジャージーは、耐久性、伸縮性に優れ、動きやすいことから、今でもトレーニングウエアに多く用いられています。特にアメリカでは、トレーニングウエアそのものをジャージーと呼ぶようになり、これが日本にも伝わって、体操服のことをジャージーというようになりました。それがやがて、ジャージと省略されるようになったのです。

ジャージとスウェットの違い

ジャージーは軽くて伸縮性に富むので、スポーツに適した素材ですが、汗を吸い取りにくいというデメリットがありました。その欠点を補うために開発されたのが、「スウェット」です。

1920年代のアメリカで、衣料品メーカーの創業者ベンジャミン・ラッセルが、表面をジャージー、裏面をパイル織りにした綿ジャージーを開発。外側は耐久性にすぐれながら、肌触りがよい新素材が完成しました。この新素材でトレーニングシャツ、トレーニングパンツが作られ、よく汗を吸ってくれることから、汗を意味する英語「スウェット(sweat)」がそのまま商品名になったのです。

新商品のスウェットシャツ、スウェットパンツは、それまでのトレーニングウエアに比べて、汗の吸い取りが格段によくなったため、急速に全米に広がりました。

ジャージもスウェットも、今では世代を問わず、世界中で気軽な普段着として利用されています。

その後、スポーツウエアの進化とともに、耐久性、柔軟性はもとより、通気性、吸汗速乾性、防菌消臭性など、数々の機能を備えた新素材が生み出されるようになりました。

スポーツウエアを購入するときは、どのような素材が使われているか、商品説明をよく読んで、パフォーマンスの向上が期待できるものを選択するようにしましょう。

カジュアルな着こなしに取り入れたいジャージ

ジャージというと、日本では多くの場合、学校指定の体操服を指すため、「野暮ったい」というイメージをもたれがちです。

しかし、最近ではスポーツ以外の場面でも取り入れやすいデザインのジャージが増えたことで、おしゃれ上級者の外しアイテムとして利用されています。

メンズファッションだと、上がシャツとジャケットでフォーマルに決まりすぎるとき、下をわざとスウェットパンツにして、こなれ感を演出するという着こなしも、今では普通に見られるようになりました。

ジャージはセットアップで着るのはもちろん、上下別々にして他のアイテムと組み合わせることで、さまざまなコーディネートが楽しめます。

しかし、ジャージのデザインや着方によっては、狙い通りとはいかず、「野暮ったい人」と見られてしまうこともあるので、注意が必要。

そうした失敗を防ぐため、ジャージをコーディネートに取り入れるときは、素材やデザイン、実際に着たサイズ感などをよく確認して選ぶことをおすすめします。

例えば、ビッグシルエットのセットアップを選ぶと、トレンドを意識した着こなしができ、街着としても着回すことができます。

また、黒やグレーなどの定番色のジャージは単品としても使いやすく、人気スポーツブランドのロゴが入ったジャージは、カジュアルコーデの主役として活躍できる便利なアイテムです。

トラックスーツ

ジャージのセットアップを別な呼び方で「トラックスーツ」といいます。トラックとは、陸上競技場の走路のことです。

1980年代後半には、アメリカのヒップホップアーティストRun-D.M.C.がadidasのトラックスーツをステージで取り入れました。体の動きを妨げないトラックスーツは、ブレイクダンスのダンサーにとって、ユニフォームのようなものでした。

1990年代に入ると、イギリス出身のジャミロクワイが大きな帽子にadidasのトラックスーツを着て注目を浴びます。彼が着ていたadidasやPUMAのジャージがおしゃれアイテムとして認知されるようになりました。

1994年にデビューしたイギリスのロックバンド、オアシスは、中心メンバーのリアムとノエルのギャラガー兄弟がadidasのトラックスーツをオーバーサイズで着てステージに上がりました。

こうしたロックスターの着こなしがファンの間で広まり、それまでの「ジャージ=野暮ったい」という定説が世界中で覆されていったのです。

ジャージの人気ブランド

ジャージはさまざまなブランドが取り扱っています。それもスポーツブランドだけでなく、今では多くのファッションブランドが個性豊かなジャージを生み出しています。

ここではジャージの王道ともいえる3つのブランド、adidas、NIKE、PUMAを紹介します。

〇adidas

adidas(アディダス)は、ドイツの企業であり、ヨーロッパ最大のスポーツウエアメーカー。1999年より22年間にわたりサッカー日本代表チームにユニフォームを提供してきました。

adidasのロゴ、3本線(スリーストライプス)が効果的なアクセントとなっているセットアップは、タウンユースでも使いやすいアイテムです。

〇NIKE

NIKE(ナイキ)は、アメリカオレゴン州に本社を置く世界最大のスポーツ用品メーカー。2020年よりMLB全チームの公式ユニフォームサプライヤーです。MLBの選手が着ているウエアの胸元には、NIKEのロゴマークSwoosh(スウッシュ)が必ずあしらわれています。

〇PUMA

PUMA(プーマ)は、ドイツ企業であり、adidasの創業者アドルフ・ダスラーの兄ルドルフ・ダスラーによって設立されました。サッカー選手にとっては定番中の定番ブランドです。ファッションデザイナーとのコラボレーションも早くから行っています。

ジャージを選ぶ際の注意点

ジャージは、スポーツウエアとしてだけでなく普段着としても着回せる万能アイテムです。

ジャージのトップスには、前開きのフルジップタイプ、パーカータイプ、頭からかぶるプルオーバータイプなどがあります。

フルジップタイプは着脱が簡単にできるので、ウォーミングアップのときや体温調節しやすいはおりものとして便利。

チームウエアを作るなら、色展開が豊富な商品を選び、チームカラーをベースにすると、チームウエアとしての完成度が高くなります。ベースカラーが決まったらデザイン違いなども検討して、こだわりのウエアを選びましょう。

ジャージの素材選び

ジャージを主にスポーツウエアとして使用するなら、ポリエステルなどストレッチ性や吸汗速乾性の高い素材が最適です。

一般的なジャージー素材は通気性に富む一方、風に弱いという短所があります。そのため、防風性やはっ水性に優れ、雨にも対応できる素材が使用されたピステの使用も広がっています。「ピストレ」と呼ばれる、ジャージー素材でプルオーバータイプのウエアも登場しています。

練習を行うのは屋内か屋外かなど、練習時のコンディションに合った素材を選択するようにしましょう。

スポーツ用に限定せず、街着やワンマイルウェアとして利用するのであれば、スウェット素材やフリース素材のセットアップも使いやすいのでおすすめです。

袖口や裾口をチェックしよう!

ジャージを選ぶ際には、トップスの袖口、パンツの裾口の仕様がどうなっているかを必ずチェックしましょう。

袖口や裾口がリブ編みになっているものは、袖口の耐久性が高くなり、脱ぎ着しやすいのがメリット。デメリットは、見た目がスマートさを欠くため、ラフな印象になりやすいという点です。

リブ編みになっていないものは、袖口や裾口は「まつり縫い」「三巻縫い」などで処理され、段差がないため、すっきりスマートな印象となります。デメリットは、リブ編みに比べて袖口の耐久性がやや低くなり、伸縮性が劣るため着脱しにくい点です。

ジャージのパンツを運動時に着用するなら、パンツが足の動きをジャマしないように、ストレッチ性がある素材で足にフィットするタイプがおすすめ。そのうえで裾口がリブ編みかファスナー(チャック)つきになっていると、シューズを履いたまま着脱しやすいので便利です。

ただし、裾口がリブ編みやファスナー(チャック)つきのパンツは、購入した後に自分で長さ調整をするのは難しいものです。購入時にパンツの長さが合っているかどうか、きちんと確認するようにしましょう。

Outfitterでチームウエアのジャージ、ピステを作成可能

イオン・シグナスポーツ・ユナイテッドのユニフォームオーダーサービス「Outfitter」では、asics、CONVERSE、DESCENT、NIKE、umbro、PUMA、New Balanceの人気7ブランドの中から、ジャージ、ピステを購入できます。

スポンサー企業ロゴをシャツ、パンツに入れることで、最大50%offになるサービスを提供しているので、購入前にしっかり検討しておきたいですね。

サイズ展開も豊富

Outfitterで扱っているジャージ、ピステはブランドによって異なりますが、豊富なサイズ展開で提供しています。

・asics:S/M/L/XL/2XL/3XL/4XL
・CONVERSE:S/M/L/XL/2XL(USサイズ)
・DESCENT、umbro:S/M/L/O/XO/XA
・NIKE:S/M/L/XL/2XL(USサイズ)
・PUMA:S/M/L/XL(O)/XXL(XO)
・New Balance:S/M/L/XL(O)/2XL(XO)

※umbro、NIKEではキッズサイズ(120~160)も展開しています。

マーキングの種類

チームウエアに選手番号やエンブレムなどを取り付けることを「マーキング」といいます。最後に、Outfitterで行っているマーキングの加工方法について説明します。

〇ラバー加工

印刷ではなく、色のついたシートをカットし、熱圧着する加工方法。サッカーやバスケットボールのユニフォームによく使われる加工方法です。薄くて柔軟性に優れ、圧着強度も十分なため、経年劣化しづらいのが特長です。

〇カラーキャム

ラバー素材の専用シートに特殊プリンターでフルカラー印刷し、カットマシンでマークをカットして圧着する加工方法。グラデーションや細かいデザインにも対応でき、薄く軽い仕上がりになります。

〇刺繍

刺繍ならではの高級感とインクでは表現できない立体感が特長です。洗濯にも強く、色落ちしにくいため、激しい運動をするときなどに着用しても心配ありません。Outfitterでは、トップスの左袖に入れる選手名や選手番号が刺繍となります。

まとめ

もともとはメリヤス編みのことだったジャージー。それがアメリカや日本ではトレーニングウエアを指すようになり、肩がこらない普段着として定番アイテムになりました。そんなラフなイメージのジャージをかっこよく着こなせば、本物のおしゃれ上級者。チームウエアにもぜひ取り入れてみたいですね。

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