バレーボールのユニフォームにはどんな決まりがあるの?

バレーボールの国内大会で着用できるユニフォームは、公益財団法人日本バレーボール協会(以下JVA)国内競技委員会が定める「ユニフォーム規程」によって定められています。今回はその内容を解説します。

ユニフォーム規程について

JVAの競技要項(平成31年3月30日改訂版)の中の「ユニフォーム規程」では、国内試合で着用できるユニフォームについて、細かくルールを定めています。

ユニフォームの定義

JVA「ユニフォーム規程」では、ユニフォームはジャージ(シャツ)、ショーツの2つを指します。

6人制においてはソックスもユニフォームに含まれます。

それぞれのアイテムについて、色やデザインのルールが定められているので、ユニフォームを一式揃える前によく確認しておきましょう。


ユニフォーム

(1)ユニフォーム
① ユニフォームとは、ジャージ(シャツ)、ショーツを指す。6人制においてはソックスもユニフォームに含まれる。
② ユニフォームは配色やデザインが統一されていなければならない。(リベロプレーヤーを除く)
③ チームは、カラーの異なった2種類のユニフォーム(ジャージ(シャツ)・ショーツ)を用意することが望ましい。
④ ユニフォームのメインカラー(主たる色)は、概ね2/3以上を占めていることとする。
⑤ リベロプレーヤーはチームの他の競技者とはっきりと区別できる対照的な色のユニフォーム(少なくともジャージ(シャツ)だけは)を着用しなければならない。(明瞭に区別できる色・デザインであること。)

(2)ジャージ(シャツ)・ショーツ
① ジャージ(シャツ)およびショーツは色、デザインが統一されていること。
② ジャージ(シャツ)は半袖、長袖、ノースリーブが混在していてもよい。

(3)ソックス
① 色および長さが統一していること。

出典:公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)の「ユニフォーム規程」

ユニフォームの色について

バレーボールのユニフォームは、シャツのメインカラー(主たる色)が3/2以上を占めている必要があります。

バレーボールで、ラグビーやサッカーなどに見られるような全面ストライプのユニフォームをあまり見かけないのはそのため。

バレーボールの試合は、基本的に「ホーム&アウェイ」制で運営されているため、ユニフォームを2種類用意することが推奨されています。

対戦するチームのユニフォームの色が被った場合は、ホームチームがユニフォームを変えるのが基本となります。

1人だけユニフォームの色が違うのはなぜ?

バレーボールの試合では、両チームのコート内に1人だけユニフォームの色が違う選手がいることに気づきます。これは「リベロ」といって守備専門の選手です。レシーブをするだけで、前衛でのスパイク、ブロック、サーブを行うことは禁止されています。

バレーボールでは1セットに6回までメンバーチェンジができますが、リベロの選手交代はこの中に含まれません。リベロは自由に何度も入れ替わることができます。

そのために、リベロが他のメンバーとはっきり区別できるように、チームメンバーのユニフォームとは対照的な色のユニフォームを着用します。

「リベロ用に1枚だけ別のユニフォームをオーダーするのは、かえって高くつくな…」と思う人もいるかもしれませんね。

Outfitterのカスタマイザーでユニフォームを作成すると、「リベロのユニフォームを購入する」という選択ができます。

チームメンバーのユニフォームと同じブランド、同じデザインで、色違いを選ぶと違和感がないので、ぜひご検討ください。

マーキングに関する規定

JVA「ユニフォーム規程」では、「選手番号」「チームキャプテン」「チームネーム」「選手名」「マニファクチャーロゴ」について、ルールが定められています。こちらの詳しい内容については、『バレーボールのユニフォームに入れるマーキング、知っておくべき基礎知識』をご参照ください。

トレーニングウエアやアンダーウエア、ベンチスタッフの服装にもルールがあります!

JVA「ユニフォーム規程」では、「トレーニングウエア」や「アンダーウエア」「ベンチスタッフの服装」にもルールが定められています。

うっかり見落として、ルール違反とならないように、しっかりと確認しておきましょう。

トレーニングウエア

トレーニングウエア
(1)トレーニングウエアは全員が統一されていることが望ましい。
(2)トレーニングウエアにはチームネーム、選手名、選手番号を付けることができる。
(3)トレーニングウエアには最大5×4cmまたは20cm²のマニファクチャーロゴを付けることができる。
(4)スポンサー広告については、8(※注:ユニフォーム)と同様な扱いとする。

出典:公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)の「ユニフォーム規程」

アンダーウエア

アンダーウエア等について
(1)アンダーウエアはユニフォームの袖や裾、首等からはみ出してはならない。ただし、プレーの動作によってユニフォームの下から見えてしまうことは故意に見せるものでない限り制限されない。
(2)医療を目的としたサポーター類は、プレー上危険がある場合や、プレーに有利に働く場合を除いて、規制されない。
(3)明らかに色が違う腰に帯状にまくサポーター、コルセット類はユニフォームの下に着用しなければならない。

出典:公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)の「ユニフォーム規程」

ベンチスタッフの服装

ベンチスタッフの服装
(1)ベンチスタッフはジャケットを着用するか、スタッフで統一された服装でなければならない。
(2)部長や監督がジャケットを着用し、その他のスタッフが統一された服装であれば許可される。
(3)統一された服装であっても、タンクトップのような形状のシャツ類、短パン、ハーフパンツは許可されない。
(4)ベンチスタッフの着用する服装には最大5×4cmまたは20cm²のマニファクチャーロゴを付けることができる。
(5)スポンサー広告については、8(※注:ユニフォーム)と同様な扱いとする。

出典:公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)の「ユニフォーム規程」

まとめ

バレーボールのユニフォーム規程は、試合で着用するユニフォームのみならず、トレーニングウエアやアンダーウエア、ベンチスタッフの服装に至るまで、比較的厳しく定められています。

他のチームや審判に好印象を与えるような、かっこよいユニフォームを作って、試合に臨みましょう。

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