サッカーのユニフォーム規定を徹底解剖! わかりやすくご説明します

サッカーのユニフォームを作成するときに、まず、読んでほしい! サッカー協会が定める「ユニフォーム規程」。ここでは、エンブレムや番号、特に気を付けておきたい項目についてわかりやすく解説します。公式戦はまだ考えてない…というチームの方もぜひ目を通してみてください!

サッカーやフットサルのユニフォームにはどんな決まりがある?

ユニフォームを作るとき、何を重視すべきでしょうか。

色、デザイン、機能性、価格……確かにどれも大事ですが、もっとも重要な点は、「ユニフォーム規程」に合っているかどうかということです。

出場する大会が決まっている場合、事前に大会要項の中に定められた「ユニフォーム規程」を確認する必要があります。「ユニフォーム規程」に則っていないユニフォームだと、最悪の場合、出場できなくなる可能性もあります。ユニフォームを用意する際にはきちんと確認しておきましょう。

こうした国内で開催されるサッカー大会での「ユニフォーム規程」のベースとなっているのが、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)の「ユニフォーム規程」。まずはどんなものか、内容をご説明しましょう。

「ユニフォーム規程」におけるユニフォームの定義

公益財団法人日本サッカー協会(JFA)の「ユニフォーム規程」は公式サイトの「各種規則等」ページの「登録に関する規則」という項目の中にあります。

公益財団法人日本サッカー協会(JFA)「各種規則等」

JFA「ユニフォーム規程」は第14条まであり、第1条〔目 的〕で、「本規程は、定款第50条に基づき、公益財団法人日本サッカー協会(以下「本協会」という)の加盟チーム(以下「チーム」という)のユニフォームに関する事項について定める。」と記しています。

その次の第2条〔ユニフォーム〕では、ユニフォームとは何かを定義しています。

シャツ、ショーツ、ソックスの3点が「ユニフォーム」であり、それに、GK(ゴールキーパー)キャップ、GK(ゴールキーパー)グローブ、キャプテンアームバンドも「ユニフォーム」に含まれるものとしています。

その他のサッカー用具については、大会を運営する団体の競技規則または大会要項によって定められます。


第1条〔目 的〕
本規程は、定款第50条に基づき、公益財団法人日本サッカー協会(以下「本協会」という)の加盟チーム(以下「チーム」という)のユニフォームに関する事項について定める。

第2条〔ユニフォーム〕
1.本規程においてユニフォームとは、シャツ、ショーツ及びソックスの3点を総称したものをいう。ただし、本規程第5条及び第9条においては上記に加えてGKキャップ、GKグローブ及びキャプテンアームバンドを含むものとする。
2.前項に定めた以外のものについては、それぞれの競技規則及び大会要項によるものとする。

ユニフォームに表示できるもの

JFA「ユニフォーム規程」の第5条〔ユニフォームへの表示〕(1)では、チーム識別標章、選手番号、ホームタウン名または活動地域名、選手名、広告及び製造メーカー識別標章の内容を定めています。

チーム名、エンブレムの位置やサイズ

ユニフォームには、どのチームに所属するのか一目でわかるように「チーム識別標章」(チーム名、チームエンブレムもしくはその両方)を入れる必要があります。特にシャツには必ず前面に「チーム名」か「チームエンブレム」のどちらか、または両方を入れなければいけません。

ショーツは「チーム名」「チームエンブレム」を入れても入れなくてもよい(任意)のですが、入れる場合は、左右どちらかの前面に一カ所だけで、両足に入れるのは規程違反です。チーム名とチームエンブレムは両方入れてもよい(併置)決まりとなっています。

その他の「ソックス」「GKグローブ」「GKキャップ」は、「チーム名」のサイズは12㎠(縦2㎝)以下、「チームエンブレム」はサイズ50㎠以下と定められています。

この3つの用具に関しては、入れても入れなくてもいい(任意)のですが、チーム名とチームエンブレムを両方入れることはできない決まりです。

また、「ソックス」と「GKグローブ」は入れる場所も、左右どちらかに一カ所または両方に一カ所ずつと決まっています。


第5条〔ユニフォームへの表示〕
(1)チーム識別標章
シャツには、チーム識別標章を必ず表示しなければならない。シャツ以外へのチーム識別標章の表示は任意とする。チーム識別標章を付する場所及びサイズは、次のとおりとする。

  1. シャツ(必須)
    1. ア.場所、サイズ
      (ア)チーム名を表示する場合
        場所:前面
        サイズ:300㎠以下
      (イ)チームエンブレムを表示する場合
        場所:胸
        サイズ:100㎠以下
      イ.併置
      チーム名とチームエンブレムは併置することができる。
  2. ショーツ(任意)
    1. ア.場所、サイズ
      (ア)チーム名を表示する場合
        場所:左右どちらかの前面に一ヶ所
        サイズ:12㎠(縦2㎝)以下
      (イ)チームエンブレムを表示する場合
        場所:左右どちらかの前面に一ヶ所
        サイズ:50㎠以下
      イ.併置
      チーム名とチームエンブレムは併置することができる。ただし、ショーツの左右どちらか同じ側に表示するものとする。
  3. ソックス(任意)
    1. ア.場所、サイズ
      (ア)チーム名を表示する場合
        場所:左右に一ヶ所ずつ
        サイズ:12㎠(縦2㎝)以下
      (イ)チームエンブレムを表示する場合
        場所:左右に一ヶ所ずつ
        サイズ:50㎠以下
      イ.併置
      チーム名とチームエンブレムは併置することができない。
  4. GKグローブ(任意)
    1. ア.場所、サイズ
      (ア)チーム名を表示する場合
        場所:左右どちらかに一ヶ所又は両方に一ヶ所ずつ
        サイズ:12㎠(縦2㎝)以下
      (イ)チームエンブレムを表示する場合
        場所:左右どちらかに一ヶ所又は両方に一ヶ所ずつ
        サイズ:50㎠以下
      イ.併置
      チーム名とチームエンブレムは併置することができない。
  5. GKキャップ(任意)
    1. ア.場所、サイズ
      (ア)チーム名を表示する場合
        場所:任意
        サイズ:12㎠(縦2㎝)以下
      (イ)チームエンブレムを表示する場合
        場所:任意
        サイズ:50㎠以下
      イ.併置
      チーム名とチームエンブレムは併置することができない。

選手番号

JFA「ユニフォーム規程」の第5条〔ユニフォームへの表示〕(2)では、選手番号の表示について定めています。

シャツの前面と背面には必ず選手番号を入れなければいけません。ショーツやGKグローブは任意です。

選手番号は整数の1から99を使用するものとし、0(ゼロ)は認められません。ですが、登録選手が100名以上の場合は100以上の番号の使用が認められています。

シャツの服地がストライプなどで、その上に入れた番号が識別できない場合は、番号の下に台地を付けて見やすくする必要があります。


第5条〔ユニフォームへの表示〕
(2)選手番号
シャツの前面及び背面には、選手番号を必ず表示しなければならない。選手番号は、服地と明確に区別し得る色彩(服地が縞柄等であって明確な識別が困難なときには、台地を付ける)かつ判別が容易なサイズのものでなければならない。選手番号を付する場所及びサイズは、次のとおりとする。

  1. シャツ前面(必須)
    1. 場所:任意
      サイズ:縦10㎝~15cm
  2. シャツ背面(必須)
    1. 場所:中央
      サイズ:縦25㎝~35cm
  3. ショーツ(任意)
    1. 場所:前面の左右どちらかに一ヶ所
      サイズ:縦10㎝~15cm
  4. GKグローブ(任意)
    1. 場所:任意
      サイズ:縦2㎝以下

番号は整数の1から99を使用するものとし、0は認められない。登録選手が100名以上の場合は100以上の番号の使用が認められるものとする。ただし、公式競技会に登録する際の選手番号については、当該競技会規程に定めるところに従うものとする。第4種のチームや身長150cm以下の選手等が着用する小さいユニフォームの場合は、サイズを適宜縮小することができる。


ホームタウン名、活動地域名、選手名、広告、製造メーカー識別標章

JFA「ユニフォーム規程」の第5条〔ユニフォームへの表示〕(3)~(6)では、ホームタウン名、活動地域名、選手名、広告、製造メーカー識別標章の表示について定めています。


第5条〔ユニフォームへの表示〕
(3)ホームタウン名又は活動地域名
ホームタウン名又は活動地域名の表示は任意とする。ホームタウン名又は活動地域名を付する場合の場所及びサイズは、次のとおりとする。

  1. シャツ
    1. 場所:袖のどちらか一方又はシャツに表示したチーム識別標章の周辺
      サイズ:50㎠以下

(4)選手名
選手名の表示は任意とする。選手名を付する場合の場所及びサイズは、次のとおりとする。

  1. シャツ
    1. 場所:背面の選手番号の上(当該箇所に広告掲示がある場合は、選手番号の下)
      サイズ:縦7.5㎝以下
  2. GKグローブ
    1. 場所:任意の場所に一ヶ所
      サイズ:縦2㎝以下
  3. キャップ
    1. 場所:任意
      サイズ:縦2㎝以下

(5)広告
広告を掲示する場合は、本規程第6条から第8条による。

(6)製造メーカー識別標章
製造メーカー識別標章の表示は任意とする。製造メーカー識別標章を付する場合の場所及びサイズは、次のとおりとする。

  1. シャツ
    1. ア.前面
      表示できるもの:製造メーカー名又は製造メーカーロゴマーク(以下「ロゴマーク」という)
       場所:胸に一ヶ所
       サイズ:20㎠以下
      イ.その他
      表示できるもの:ロゴマーク
       場所:両肩又は両脇又は両袖口のいずれかに一ヶ所
       サイズ:幅8㎝以下
       形状:以下のいずれか
       (ア)単独のロゴマークを一ヶ所のみ配置
       (イ)Ⅰ.同一のロゴマークを連続的に配置(各ロゴマーク間の距離は最大2㎝とする)
  2. Ⅱ.帯状のロゴマーク
    ショーツ
    1. ア.前面又は背面
      表示できるもの:製造メーカー名又はロゴマーク
       場所:左右いずれかに一ヶ所
       サイズ:20㎠以下
      イ.両腰脇又は両裾
      表示できるもの:ロゴマーク
       場所:両腰脇又は両裾いずれかに一ヶ所
       サイズ:幅8㎝以下
       形 状:以下のいずれか
       (ア)単独のロゴマークを一ヶ所のみ配置
       (イ)Ⅰ.同一のロゴマークを連続的に配置(各ロゴマーク間の距離は最大2㎝とする)
  3. Ⅱ.帯状のロゴマーク
    ソックス
    1. ア.任意の場所
      表示できるもの:製造メーカー名又はロゴマーク
       場所:(a)左右一ヶ所ずつ、又は(b)左右二ヶ所ずつ
       サイズ:(a)各20㎠以下、(b)各10㎠以下
      イ.上端
      表示できるもの:ロゴマーク
       サイズ:幅5㎝以下
       形状:以下のいずれか
       (ア)単独のロゴマークを一ヶ所のみ配置
       (イ)Ⅰ.同一のロゴマークを連続的に配置(各ロゴマーク間の距離は最大2㎝とする)
  4. Ⅱ.帯状のロゴマーク
    GKグローブ
    1. 表示できるもの:製造メーカー名又はロゴマーク
       場所:左右の任意の場所に一ヶ所ずつ
       サイズ:各20㎠以下
  5. キャップ
    1. 表示できるもの:製造メーカー名又はロゴマーク
       場所:任意の場所に一ヶ所
       サイズ:20㎠以下

その他の規程

JFA「ユニフォーム規程」の(7)その他では、大会マーク及びキャンペーンマーク等、リスペクトロゴ、チームエンブレムを選手番号(シャツ背面)の中に含める場合、キャプテンアームバンド、各国代表チーム及びプロクラブチームなどのレプリカの着用の禁止などが定められています。

サッカーファンなら、憧れの日本代表チームのユニフォームやヨーロッパのクラブチームのユニフォームのレプリカを持っているかもしれません。これらは応援などの場面ではもちろん着用できますが、ユニフォームとして公式戦では着られないことを知っておきましょう。

その他、JFA「ユニフォーム規程」には、ユニフォームに入れられる「広告」や「製造メーカー識別標章」についても、位置やサイズなどが細かく定められています。これらは入れても入れなくてもいい「任意」の要素ですが、「広告」については、所属する都道府県サッカー協会に申請する事前手続きが必要となります。JFA「ユニフォーム規程」に則って、間違いがないように手続きを進めてください。

2020年11月のJFA「ユニフォーム規程」の改正について

JFA「ユニフォーム規程」はこれまでに何度か改正しています。

2020年11月の改正の要因となったこととしては、「グラスルーツ」レベルでの大会まで、JFA「ユニフォーム規程」が基準となっていたことが問題視されたことがあります。

グラスルーツとは日本語で「草の根」と訳しますが、年齢、性別、レベル、国籍、信仰、人種などを問わず、誰でも参加できるという意味です。

ところが、近年、国内のサッカー大会において、ユニフォームなどの用具の運用に関して、全国大会のルールがグラスルーツの地区大会にまで及んでいることが問題になっていました。

それぞれの大会要項によって、状況に応じて柔軟に対応してよかったのですが、実際はJFA「ユニフォーム規程」がそのまま適用されていたため、チームや選手、保護者から「運用が厳しすぎる」という声があがっていたのです。そのため、日本サッカー協会では、JFA「ユニフォーム規程」を次のように改正しました。

JFA「ユニフォーム規程」第3条の削除と第4条の内容変更

2020年11月のJFA「ユニフォーム規程」改正では、第3条〔着用義務〕が削除され、第4条〔ユニフォームの色彩〕の内容が変更されています。

この改正により、大会前に事前登録したユニフォームの着用や、正・副2組のユニフォームを準備しなければならないという決まりがなくなりました。

第4条〔ユニフォームの色彩〕では、新しく追加された内容として、審判員と区別できるようにするため、シャツの色彩で「黒色」の使用を禁止しています。

また、シャツ、ショーツ、ソックスが、前面と背面が同じ色彩でなければいけないと定めています。前から見た色と後ろから見た色が全然別というユニフォームでは、審判も相手チームも(自分のチームさえ)混乱しますよね。この規程が加わった背景を考えると、ユニフォーム規程を守らなければいけない理由が実感できます。


第3条〔着用義務〕
チームは、公式競技会の試合においては、当該公式競技会に登録したユニフォームを着用しなければならない。

【改正後】
削除

第4条〔ユニフォームの色彩〕

  1. 3.チームは、公式競技会の試合会場に正・副2組のユニフォームを持参しなければならない。
  2. 4.主審は、対戦するチームのユニフォームの色彩が類似しており判別しがたいと判断したときは、両チームの立ち会いのもとに、その試合において着用するユニフォームを決定する。
  3. 5.前項の場合、主審は、両チームの各2組のユニフォームのうちから、シャツ、ショーツ及びソックスのそれぞれについて、判別しやすい組み合わせを決定することができる。

【改正後】

  1. 1.ユニフォームのうちシャツの色彩は、審判員が通常着用する黒色と明確に判別し得るものでなければならない。
  2. 2.シャツの前面と背面の主たる色彩は同じでなければならない。ショーツ及びソックスの前面と背面の色彩は同じでなければならない。

各競技会のレベルに応じたユニフォームの規程緩和の内容

2020年3月、日本サッカー協会では、2020年11月に実施される「ユニフォーム規程」改正に先がけ、アンダーウェアやソックステープの色について、「大会要項の作成例(JFA推奨)」を以下のとおり示しました。


◎選手の用具(JFA推奨)

第1条 本競技会に登録した1着以上のユニフォーム(シャツ、ショーツ及びソックス)を試合会場に持参し、着用しなければならない。(2着以上の持参が好ましい。)
2 ユニフォームのデザイン、ロゴ等が異なっていても、本競技会主催者が認める場合、主たる色が同系色であれば着用することができる(ビブス等も可)。
3 ゴールキーパーのユニフォームについて、ショーツ、ソックスはフィールドプレーヤーと同系色でも良いものとする。
4 主審は、対戦するチームのユニフォームの色彩が類似しており判別しがたいと判断したときは、両チームの立ち会いのもとに、その試合においていずれのチームがビブス等を着用することを決定する。
5 ソックスにテープまたはその他の材質のものを貼り付ける、または外部に着用する場合、ソックスと同色でなくても良い。
6 アンダーシャツの色は問わない。ただし原則としてチーム内で同色のものを着用する。
7 アンダーショーツおよびタイツの色は問わない。ただし原則としてチーム内で同色のものを着用する。


このJFAが推奨する大会要項の例では、

●ユニフォームのデザイン、ロゴなどが違っていても、大会主催者が認めれば、主な色が同系色であれば着用してもよい。

●対戦チームとユニフォームの色が重なったら、ビブスで対応してもよい。

●アンダーシャツ、アンダータイツの色はユニフォームと同じでなくてもよい。

などが認められています。

グラスルーツレベルの大会では、ユニフォームのデザインやロゴが揃っていなくても、シャツの地色が同系色であれば、大会出場を認めるということです。

もしも相手チームと同系色のユニフォームであれば、どちらかのチームがビブスを着用することで対応できます。

ですが、大会要項によっては、運用を緩和する前と同じ基準の場合もありますので、事前確認が必要です。

2021年3月のJFA「ユニフォーム規程」の改正について

2021年3月11日、日本サッカー協会は、「ユニフォーム規程」第7条 〔広告の掲示(2)-広告の様式〕について、「シャツ背面裾」の掲出位置に誤った解釈が散見されるため、改正を実施。また、日本女子プロサッカーリーグからの要望により、ユニフォーム規程 第10条 〔適用除外〕に日本女子プロサッカーリーグを追加しました。

JFA「ユニフォーム規程」第7条、第10条の内容変更

第7条 〔広告の掲示(2)-広告の様式〕
③シャツ背面裾:裾に150㎠以下

【改正後】
③シャツ背面裾:裾に150㎠以下(選手番号最下部からシャツ裾までの長さを二等分し、その下部に150㎠以下)

第10条 〔適用除外〕
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)、および日本フットサルリーグ(Fリーグ)のユニフォームについては、本規程を適用しない。

【改正後】
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)、日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)、および日本フットサルリーグ(Fリーグ)のユニフォームについては、本規程を適用しない。

2021年10月のJFA「ユニフォーム規程」の改正について

2021年10月、日本サッカー協会は、一般社団法人日本フットボールリーグからの要望を受け、同リーグを日本サッカー協会ユニフォーム規程の適用対象から除外しました。

この改正は、2021年3月に施行された日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)と同様、日本フットボールリーグが独自のユニフォーム要項を定めるための措置ととらえられています。

JFA「ユニフォーム規程」第10条の内容変更

第3条〔適用除外〕
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)、日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)、および日本フットサルリーグ(Fリーグ)のユニフォームについては、本規程を適用しない。

【改正後】
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、日本フットボールリーグ(JFL)、日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)、日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)、および日本フットサルリーグ(Fリーグ)のユニフォームについては、本規程を適用しない。

2022年1月のJFA「ユニフォーム規程」の改正について

2022年1月20日に施行された「ユニフォーム規程」の改正内容は、ユニフォームにおける広告掲示可能箇所が追加されるというものでした。

ユニフォームにおける広告掲示が可能箇所として、それまでの5箇所に加え、シャツ前面の鎖骨部分(左右2箇所)及びショーツ背面の計3箇所について広告の掲示が許容されることとなりました。

JFA「ユニフォーム規程」第7条の内容変更

第7条 〔広告の掲示(2)-広告の様式〕
(3)広告を掲示できる場所及びサイズは次のとおりとする。

  1. ① シャツ前面:選手番号の上部又は下部に300㎠以下
  2. ② シャツ背面:選手番号の上部又は下部に200㎠
  3. ③ シャツ背面裾:裾に150㎠以下(選手番号最下部からシャツ裾までの長さを二等分し、その下部に150㎠以下)
  4. ④ シャツ左袖:50㎠以下
  5. ⑤ ショーツ前面左:80㎠以下

【改正後】

第7条 〔広告の掲示(2)-広告の様式〕
(3)広告を掲示できる場所及びサイズは次のとおりとする。

  1. ① シャツ前面:選手番号の上部又は下部に300㎠以下
  2. ② シャツ前面鎖骨(右):50㎠以下 広告掲示可能箇所の追加
  3. ③ シャツ前面鎖骨(左):50㎠以下
  4. ④ シャツ背面:選手番号の上部又は下部に200㎠以下
  5. ⑤ シャツ背面裾:裾に150㎠以下(選手番号最下部からシャツ裾までの長さを二等分し、その下部に150㎠以下)
  6. ⑥ シャツ左袖:50㎠以下
  7. ⑦ ショーツ前面左:80㎠以下
  8. ⑧ ショーツ背面:左右いずれかに80㎠以下

2022年2月のJFA「ユニフォーム規程」の改正について

2022年2月10日より施行されたJFA「ユニフォーム規程」の改正内容は、ユニフォームに広告を掲示する場合、チームが所属する都道府県サッカー協会に一ヶ所につき10,000円(税別)の申請料を提出することを新たに定めました。

JFA「ユニフォーム規程」第6条の内容変更

第6条 〔広告の掲示(1)-承認の手続き〕
2.前項の申請は、本協会所定の申請書に、スポンサーの名称、業種及び広告の内容、当該広告の体裁、デザイン、色彩等の必要事項を記入の上、申請料を添えて当該チームが所属する都道府県サッカー協会に提出しなければならない。

【改正後】

第6条 〔広告の掲示(1)-承認の手続き〕
2.前項の申請は、本協会所定の申請書に、スポンサーの名称、業種及び広告の内容、当該広告の体裁、デザイン、色彩等の必要事項を記入の上、申請料(一ヶ所につき10,000円(税別))を添えて当該チームが所属する都道府県サッカー協会に提出しなければならない。

まとめ

新しいユニフォームを作成する前に、頭に入れておきたいのが、JFA「ユニフォーム規程」です。

自分たちのチームが最初は小さいトーナメントに参加して、勝ち進んでいくうちに、大きな大会に出場する可能性もあるからです。大会のレベルが大きくなればなるほど、JFA「ユニフォーム規程」に則っていることが求められます。

自分たちのチームの可能性を信じて、公式試合で通用するユニフォームを作成しましょう。

(記事作成日:2021.6.27、更新日:2023.4.1)