バスケのユニフォームの下に着るインナーの種類と注意点

バスケットボールは運動量が多いスポーツのため、たくさんの汗を吸収・発散し、体温調節を果たしてくれるユニフォームの下に着るインナーが欠かせません。今回は公式試合に使うインナーについてのルールや、インナーの種類や機能について説明します。

インナーとは

インナーとは、トレーニングウエアやユニフォームの下に身に付ける下着のことです。

インナーの機能や役割について知っておくことで、日々のトレーニングをより充実させることができます。これからインナーを選ぶ際の参考にしてください。

インナーを着るときの注意点

バスケットボールの公式試合で身に付けるユニフォームやインナーについては、公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)が定める「競技規則」や「ユニフォーム規定」でルールが定められています。

公式試合に出場予定がある場合、ユニフォームとインナーがこれらのルールに合っているかどうか、必ずチェックしておきましょう。

JBA競技規則 第4条4-4を確認

2024年現在のJBA競技規則 第4条4-4では公式大会でのプレイヤーが競技中に身に着けられるものは以下のようになってります。

出典:SOFTBANK WINTERCUP2024大会規定資料一部

これらのルールは、日本バスケットボール協会の管轄下で行われる公式試合に適用されるものです。ユニフォームからはみ出すインナー(※コンプレッションウェア)は「チームで色を揃えること」で着用が可能となります。(※シャツ上のコンプレッションタイプでないものは認められていません。)

※競技規則及び、ユニフォーム規定に関しては各大会によって違う場合や、規定変更される場合もありますのでその都度確認することをおすすめいたします。

練習ではどんなタイプのインナーでもOK

練習やストリートバスケットでは、どのようなタイプのインナーを着用しても構いません。憧れのNBAの選手をお手本に、ユニフォームの下にTシャツタイプのインナーを着るのもOKです。

インナーには防寒効果、紫外線カット効果、ケガの予防などの機能があるので、屋外トレーニングやハードな練習には欠かせません。

練習用と試合用を複数枚用意して、臨機応変に使い分けましょう。

上半身のインナーの種類

上半身のインナーは、ロンTタイプ、Tシャツ、タンクトップタイプ、下半身のインナーは、ロングタイプ、7部丈タイプ、ショートタイプなどがあります。

ロンTタイプ

腕全体を長袖ですっぽり覆うのが、ロンTタイプのインナーです。春や秋などの肌寒い時期に、防寒目的で使用します。公式試合では着用できません。

Tシャツタイプ

Tシャツタイプのインナーは、インナーとしても練習着としても使えるので、便利な一着です。公式試合では着用できません。

タンクトップタイプ

タンクトップタイプのインナーは、公式試合で着用できます。ユニフォームを用意する際に、一緒に揃えておくと安心です。

下半身のインナーの種類

下半身に身に付けるインナーには、ケガを予防し、筋肉の疲労の蓄積を和らげるサポーター機能が期待できます。

ロングタイプ

ロングタイプのインナーはアンダー・ガーメント、パワー・タイツなどと呼ばれ、主にトレーニング用です。公式試合では着用できません。

七分丈タイプ

ふくらはぎ付近までの七分丈タイプは、公式試合では着用できません。Bリーグでは多くの選手が試合で着用しています。

ショートタイプ

ショートタイプのインナーは、ユニフォームからはみ出さない丈なので、公式戦で着用できます。股関節の動きをサポートし、ケガを予防します。

インナーを着ることで得られる効果

スポーツ用に開発されたインナーは、普通の下着よりも吸汗速乾性、通気性、伸縮性に優れ、運動効果を高めます。

普通の下着は、たくさん汗をかくと、すぐに乾かないため、風邪をひいてしまいがち。一方、スポーツインナーは汗を素早く吸収し、発散させる素材でできているため、体を冷やす心配がありません。

また、近年は体に適度な圧を与え、筋肉の無駄な動きやブレを軽減させる加圧インナーなど、高機能インナーが開発されています。バスケのパフォーマンスを向上させたい人は、こうしたインナーにも注目してみましょう。

ケガの防止

バスケットボールは足首、膝、太もも、股関節など、主に下半身をケガすることが多い競技。スポーツインナーには練習でのケガを予防する機能があります。ストレッチ性が高く、サポーター機能を備えたインナーを着用することで、より安全にトレーニングできます。

筋肉のサポートや疲労軽減

伸縮性の高い素材で作られた加圧インナーには、運動機能の向上や、筋肉や関節への負荷の緩和などの効果があるといわれています。

インナーによって適度な圧が加わることで、血液の循環を促進し、疲労軽減、スタミナ維持の効果が期待できます。

寒さ・暑さ対策

インナーには、体を冷えから守ってくれる保温性と、汗を吸収して、すぐに乾く吸汗速乾性があります。春夏の暑い日は半袖やノースリーブ、秋冬の寒い日は七分袖や長袖など、季節や天候に合わせてインナーを使い分けることで、毎日快適にトレーニングできます。

ユニフォームから下着が透けるのを防ぐ

女子選手にとって、バスケットボールの練習や試合のとき、汗をかくことで下着が透けてみえるのは、悩みの種のひとつではないでしょうか。

特にバスケのユニフォームは、淡色は白を採用する場合が多いので、余計気になりますよね。

スポーツインナーがこうした心配を解消してくれます。

インナーには下着の透け感を防ぐだけでなく、バストをきちんと固定する機能があります。

肩にブラのストラップ止めがついているものもあるので、女子のお悩みを解消してくれる、ベストの一枚を探しましょう。

まとめ

バスケを始めるとき、トレーニングウェアやユニフォームにはこだわっても、インナーにはそれほど注意を払わなかったのではないでしょうか。インナーが果たす役割は意外と重要です。さまざまな機能、タイプの中から、場面と目的に合ったインナーを見つけてください。

(記事作成日:2022.1.4、更新日:2024.11.07)